添 ソエル 

久しぶりの投稿となります。
昨年のちょうど今頃秋ごろから取り組んでいた家具が販売に至りました。

シニア世代向けダブルチェア収納 『添soeru』

福岡県工業技術センター インテリア研究所が募集していた下記のコンペにて採用されたからです。
コンペ時の仕様は下記のサイトよりご確認ください。
コンペ仕様書

コンペのテーマが
健常なシニア世代に向けた、片づけの時に感じる「ちょっとした辛いこと」をサポートする家具
だったのですが、こういうコンセプトで家具をつくりたいという思いに賛同して考えることにしました。
ですがただの家具のデザインではなく、一体どんな家具だとサポート出来る家具となるのかから
考えていかないといけなかったので苦労しました。

いろいろ考えた結果コンペ時は抜粋ではありますが、このような提案をしました。
まず、シニア世代のどんな空間に置くのか、
どういう風に使うのかを考え、それをミニマルな形に落とし込みました。
またもりのわ設計室ですので、国産の「杉」にこだわってデザインしました。

採用された後にネーミングも私の方で決めました。

このソエルという名前にはこの家具は空間の主役にある家具というよりそばに置いて補助として付け加えて生活をしやすくなれば、付添人のようにそっと手助けをするような家具となるようにという思いから命名しました。
シニア世代向けの家具なので漢字一文字で分かりやすくしました。

コンペ案が採用されてからもアルファタカバの担当者、福岡県インテリアデザイン研究所の方たち等と
使い方の洗い出し、強度について等数多くの検討を行いました。

第一案目ですが、これだとグラグラして不安定だったので補強が必要となりました。

そして、中段に立上りを設けることによりぐらつきをとめようとしました。
右の以前の分よりはぐらつきが抑えられたのですが、もう一息必要ということで
更なる補強案を考えました。

このように補強することによりぐらつきがなくなり、商品化へとなりました。
詳しいことは上記の販売サイトに記載されていますのでじっくり読んでみて下さい。

白い部分は杉板に塗装しています。
壁と一体となり目立たなくなればという思いからです。
杉だけのバージョンも出てくると思います。

今後新たな色展開、座りやすくするためのオプション展開等
まだまだ展開していくと思います。

「ソエル」はシニア世代だけでなく、普通に使える家具です。
足を怪我した時は特に活躍することでしょう。
大切な方へのプレゼントとして、自分が使うためにでも
ソエルをご自宅の隙間スペースに置いてみませんか。

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