建築における大分の素材と職人の技

6月も後半戦、ということは今年も中間に位置します。

この6月にオープンした「昭和電工武道スポーツセンター」に行ってきました。
ついでにトレーニングジムで汗を流してきました。(平日の昼間から(焦))
第一印象が「カブドガニ」だったのですが、どなたかのブログでも同じことを考えていらっしゃる方がいて面白かったです。
屋根の質感と形状がなんともいえない甲殻類感が出ているのですよ。

曲線の美しいアプローチ。トレーニングしていると丸見えです。

玄関を入ると竹を打ち込んだ壁、天井、スクリーンでお出迎えです。
大分県は真竹の生産が日本一であり、竹工芸も盛んです。
内部にはたっぷりと竹が使われています。

エントランスには国東時間の段ボール素材が台座の家具やその上に国東半島で栽培されている七草藺を使った
ベンチが置かれています。

建物の設計者の方が設計された大分の杉材を使った家具。
杉と鉄との組み合わせも合いますね。

手摺は施設系の建物でよく使われる樹脂系の手摺ではなく、下足入もメラミン化粧合板ではなくどちらも本物の木が使われていました。

照明のカバーに竹細工のいろんな編目が使われています。

天井面だけでなく、壁面照明にも竹細工が使われています。

ちょうど政争の方がいらしたので、体育館の方は中を見学することが出来ました。
住宅で使われているサイズの杉製材で構成されているとの事。
連続する杉のアーチが空間に繊細さをもたらしているように見えます。

下から肉眼ではほとんど気になりませんが、それぞれの材がボルトでつながれています。
トップライトからの光もほどよくまわってます。

この日は観客席に上がることができませんでしたが、いつか観客席で何かのスポーツの応援が出来ればと。
そしてここでは卓球も1台1時間210円で使用可能との事なので、一緒に卓球をしてくださる方を募集中です。
(決して上手くありませんが…)