アメリカ西側放浪記5~建築雑誌搭載建築物(1)ソーク研究所~

今回は建築雑誌に載っている建物の紹介。(建築マニア向け建物)

この建物で分かったあなたは建築通。
アメリカの西側と言っているから分かる人もいるでしょうか。

前の写真はドライエリアの部分を覗いた写真であったが、今回はぐっと引いた写真。
これならなんとなくわかりますでしょうか。

これなら分かりますよね。
ソーク研究所(Salk Institute for Biological Studies)

ルイス・カーン設計 1965年完成 

この日は10時頃を目指して行ったのですが、曇っていました。
海岸線に建てられているので向こうには海が見えます。
晴れていたらHPのような抜けるような青空が広がります。
この建物の見学は上のHPのaboutのvisit salk から予約してお金を支払っておく必要があります。
一般の人は7.5ドルかかります。

何人か見学者がいました。
建物の内部の見学をすることは出来ませんでした。
この中庭の廻りのみです。

中庭にはイタリアから運ばれてきた石ひ敷き詰められています。元々は木を植える予定だったそうです。
中庭のデザインにはルイスバラガンの意見も入っているとか(入口の門の前でもらった資料より)
建物自体にも余計なものがなく、配置計画もリズム感がよく、潔い空間になっていますね。

こちらにもドライエリアがあり、左は見下げた写真、右は見上げた写真です。
建てられてから50年以上が経過しますが、手入れが行き届いているのか劣化が少ないように感じます。
海沿いに建てられているのに塩害の様子も見られません。

階段室の照明も球形のシンプルなものになっています。
無垢材の木も何度か塗り替えられているのか、雨掛かりなのに品質が保たれています。

中庭の真ん中の水路はこのプールに繋がります。石のベージュ系白、コンクリートの薄いグレー、木の色以上の建物の中で
プールの水色が映えます。
施主から「ピカソの訪問に値する施設をつくる」ようにといわれたとの事ですが、
そんなことを言われたら自分ならどうするか…、考えさせられる場でした。
ソーク研究所を一言で表すと…「素」です。

次は北上してロサンゼルスに向かいます。