高知県へ(その2)

高知建築散策の続きです。
次の日は朝から高知城
へ向かいます。

暑い最中、そこそこ階段を上り城へ。

中の様子はこんなかんじです。

高知城は土佐24万石を襲封した山内一豊によって創建されて以来、
約400年余りの歴史を有する南海の名城として名高い城。
城内には山内一豊とその妻千代を題材としたNHK大河ドラマ功名が辻のポスターなども
飾られていました。

大分県には実質CLTの建物はゼロであるが、高知にはかなりの数が建っている。
街中で2つの建物に遭遇。

右が高知県自治会館新庁舎
1階2階の中間に免震層を設け、1~3階がRC造、4~6階が耐火木造の中層庁舎ビル。
木造部分の耐震要素は木材を木製ブレースと面材耐力壁で構成し、高耐力を必要とする面材耐力壁にCLTパネルを使用。

左がST 柳町 Ⅰ
CLTによる耐力壁・床板と集成材による柱・梁を組み合わせフレーム構成した準耐火建築物。
耐力壁の上下階接合はGIR接合とする事で金物を壁内部に納め、片面を燃えしろ設計によるCLT現しとしている。

その後歩いて称名寺へ
この建物は山本長水建築設計事務所作である。
ネットで検索すると内部の木組が美しかったのであるが、
行ったときは法要が行われていたので内部は見学することが出来ませんでした。

路面電車に乗って、高知駅へ
この建物は内藤廣建築設計事務所作である。
高知県産の杉の集成材を用いたアーチの大屋根が見どころとなっている。

ホームからの方が構造の美しさがより分かるであろうが、1階からだと隙間からしかその構造を見ることが出来ない。
右の写真は駅のカフェの内観。

さて次にこの建物へ。
高知県立美術館

リブみたいなものが外壁に付いているのですが、
これは高知の昔ながらの建築に設置されていた雨から外壁を守るためにつけられた物との事。
昔は瓦でやっていたみたいです。上の称名寺は金属板で作成したとの事です。
ここでは私の好きな写真家でもある石元泰博さんの「国東紀行」という作品を見ることが出来ました。
行ったこのある場所が多く、あの場が石元さんの手にかかるとこういう素敵な写真作品になるのだと思うと感心しきりでした。

今回は全国女性建築士連絡協議会出席のために高知へ行きましたが、
高知の人の手厚いおもてなし、美味しいお酒にかつおのたたきをはじめとする美味しい料理を堪能し、
高知のさらなる魅力を感じる旅でした。