東京で木造建築との出会いから、
大分に戻ってきてから2か年に渡るヘリテージマネージャー研修を経て
古き良き建物を後世にいいかたちで残していきたいという思いを持ち続けています。
なかなか仕事として出来る機会がないので、まだまだ研修会に参加し、インプットに励んでます。
先週の土曜日は臼杵市での研修でした。
この日の研修は登録有形文化財(建造物)についてでした。
大分県内、各市町村に上記のスライドの件数234件(令和6年9月1日現在)の登録有形文化財があり、
それぞれ年代毎に区分すると明治時代の建物が多くなってます。
大分県内一番はじめに登録有形文化財として登録された建造物は「大分銀行赤レンガ館」、
一番最近登録されたのは「旧志手家住宅」になります。
次に臼杵市の研修会会場近くにある登録有形文化財である赤ねこ館を見学させてもらいました。
研修会会場で事前にどのようなかたちで改修されてこのようなかたちになったか説明を受けました。
室内も見学させて頂きました。
1階の店内(現在は閉店中)は面白いものがありました。ついつい面白いものを写真で撮ってしまいました。
また開店する方向で進んでいるみたいなので楽しみですね。
ここ赤ねこ館の奥に屋敷余り特殊地下壕というものがあり、こちらも見学させて頂きました。
一般の方もお金を払えば入場できるとの事。
早速入口から中に入ってみます。
基本的に四つん這いになるとかではなく、普通に歩いて移動出来ます。
一人の方がダイナマイトは使用するにしても半年で造られたとの事ですが、
中はかなり複雑で、ちょっと中で迷ってしまいました。
戦時中の爆弾から人々を守る工夫がされていました。
人生初のコウモリとの遭遇。
寝ている見た目は葉っぱが付いているみたいですが、
足の部分でコウモリと確認出来る程度です。
ライトを当てても全然びくともしませんでした。
おもしろい空間だったので臼杵に行くことがあれば是非に!!
赤ねこ館を出て、大縁山樹林寺本堂(旧臼杵藩稲葉家御船入茶屋・養気亭)に行きました。
こちらは登録有形文化財にすべく調査報告書を作成し、提出されたとの事。
西南戦争の銃痕が2ヵ所あるということで、ちょっと拝見させて頂きました。
室内の水屋の様子。
色合いといい、渋い感じになっています。
古き良き建物を拝見すると、この良さを次代まで伝えていかないといけないと思わされます。
そういうことが出来る設計者も職人さんも少なくなってきているので、
地道に学び、職人さんたちと共に伝統的な建築を今の時代に合わせ、
これからにつなげる仕事をすることが出来ればと思う、今日この頃です。