冬の森の観察

昨日はヤブトラ物語に参加させて頂き、冬の森を満喫してきました。

まずは冬芽についてです。

冬芽は春を迎えるにあたり、冬の寒さをしのぐためにいろんな手法で頑張ってます。
その守る方法として4つのタイプがあるとの事で、上の3つのタイプの具体的なものを見せて頂きました。

まずは毛に覆われているタイプで写真はコブシの芽です。
ふかふかしているのを触って確かめます。

鱗片に包まれるタイプ。

粘膜に覆われるタイプ。トチノキです。
先の方がちょっと濡れ色になっています。

冬に枯れた葉っぱをつけたまま過ごす木々の紹介です。
左がヤマコウバシ、右がコナラです。
ヤマコウバシは新芽と同じ時期に葉っぱが落ちます。
大きく成長しすぎないのと、枯れた葉もきれいなので庭木としても活用度が高いようです。
コナラは若木のうちは葉をつけたまま冬を過ごすとの事です。

次に杉の話です。
左のこげ茶のが雌花、右の黄土色の楕円形のものが雄花です。
この雄花が花粉を飛ばし、雌花へということです。
「これから飛ぶのか…」と思いながら眺めてました。
花粉が飛ばない技術もいろいろと開発されているとかです。

次は自然の中の美しい色ということで、
左はナガバモミジイチゴ、右がリュウノヒゲの実です。
ナガバモミジイチゴはバラ科ということで、とげがあります。
新芽の部分、茎の部分はきれいなピンクというか紅色をしています。
リュウノヒゲはこんなきれいなラピスラズリ色の実をつけるとは知りませんでした。

あとは木に聴診器を当てて音を聞きます。
低い鈍いドドドドドという音が聞こえてきました。

森の散策が終わると杉のリースづくりです。
比較的若い、きれいな葉を用いてリースを作成します。

私の作品。杉と一部桧の葉を入れて、森で頂いたトキノキの新芽も使いました。
まつぼっくりとか付けることも出来ましたが、新芽を活かしてシンプルに構成しました。

お昼はトン汁、焼きソーセージ、竹のホットケーキ、おむすびなどなどおいしい料理を頂きました。
このヤブトラ物語は山主のマルマタ林業さんが一般の方に山のことを分かってほしいということではじめられたそうです。
私もしっかり山を楽しんできました。
スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

私も建築をつくる立場から山や森や木の魅力を伝えていくことが出来ればと思う今日この頃です。