八女の町並みを巡る里山資本ツアー その1

10月末の週末にトビムシという会社が主催する
「八女の町並みを巡る里山資本ツアー」に参加してきました。
福岡市内は数えきれないほど行っているのですが、八女市に行くのは実は初めてです。

まずはこのなだらかに続くお茶畑が見通せる場所に案内されました。
天候にも恵まれ、お茶の深い緑と山並みが美しい景色を堪能することが出来ました。

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お茶畑を堪能したあとは、写真の杉の葉を使って貴重なあるものをつくっている場所に
案内されました。

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この杉の葉を水車の力で粉砕してつくった杉の葉線香です。

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馬場水車場というところでつくられています。
詳しくは下記サイトを見てください。

馬場水車場・杉の葉線香
杉の葉で作った線香がどんな香りがするのか気になったので私も購入してみました。
強い香りではなく、素朴で優しい香りがしました。
もしどんな香りがするのか気になる様でしたら
1.八女市に行って購入する
2.上記のサイトより購入する
出来れば1をお勧めします。

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次にこの馬場さんが所有する森に向かいます。
この場所が八女市でも奥の方となり、冬はぐっと寒くなるところなので、
目の詰まったいい杉材が育つようだ。
ちょうど伐採作業をしていたので、私達も見せてもらった。
やはり木が倒れる時の大地にたたきつけられる音は迫力がありますね。

山から下りて、次は大工の井上さんが自ら建てた家を見学させてもらいました。
赤瓦の立派なたたずまいが見えてきました。

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地元の製材所と組んでどこの山の木か分かるようにし、
どの場所にどこの山から取った木を使うのがいいのか吟味して使っているそうです。
それも地元の製材所のほとんどに乾燥機がなく、
天然乾燥の木材を使って建物を造っているとの事です。
天然乾燥の木材はどうしても含水率が下がりきらないので、
その分木の性質、動きを見極めて使う必要があります。
山から使い手までそれぞれの立場の方たちが熟練の技を駆使してつくる家、
建物づくりが出来ること自体が貴重になってきましたね。

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私が出来ることは
1.井上さんのような伝統的な木造住宅の存在を知らせること
2.今の時代にあったかたちで表現すること
3.このような技を持った大工さんが腕をふるえる場をつくること
まずは1からでも少しずつでもやっていけたらと思う、今日この頃です。