石灰工場見学

昨日は天候に恵まれる中石灰工場の見学に行ってきました。

津久見市にある丸京石灰

このあたりの工場地帯の感じに、久しぶりに写真欲がふつふつと湧いてきました。
といっても写真としてはまだまだですが…。

工場内で石灰の説明を受けます。
普通の真白壁と特級真白壁があるのですが、特級真白壁は化学のり無添加で、寺院、城郭、文化財等に使われているとの事です。
化学のりが入っていない分より左官屋さんの技量が試されます。

ここにはしっくいの他にも食品添加物用の消石灰、土壌改良、消毒用の消石灰等も製造されています。

袋詰めされた消石灰やしっくいを運ぶのに使われる木製のコンテナがうず高く積まれています。

天井からの光を受けた工場内の機器類がこれまた写真欲を掻き立てます。
工場内は粉が舞っていて、息苦しかったりするのかと思いきや、
そんな予想は見事にはずれ、きれいな工場でした。

右手に持っているのが石灰石、右手に持っている白い石が石灰石を焼成(焼く)した生石灰
生石灰に水をかけると発熱を起こして消石灰となる。
実際にかけてみると1分もしないうちに煙が上がり、熱くなった。
その後この消石灰にスサと海藻のりを混ぜた漆喰が出されたが、海藻のりのせいか磯の香りがした。
自然のものなので、塗りたての頃は虫が寄ってくるらしい。

現在ではほとんど機械で焼かれているらしいが、土中窯も残されています。
上に手をかざすと熱気が伝わってきます。
均一に火を保つために塩をまくとの事。

熱気のせいで木がぼろぼろになっています。
こんな感じの劣化の状態ははじめてみました。
緑色の鋼材は熱気による湿気ですぐに痛むのでこまめに保護のための色を塗っているとの事。

石灰石を取った後です。
爆弾で切り崩すのではなく、段々に崩していくとの事。
しっくいの材料である石灰についていろいろ学んだ1日でした。

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