アメリカ西側放浪記7~建築雑誌搭載建物(3)ロサンゼルスの教会建築~

今日はロサンゼルスでみた教会建築の紹介です。

レディ・オブ・エンジェルス大聖堂(Cathedral of Lady of the Angeles)
設計者:Jose Rafael Moneo(ホセ ラファエル モネオ) (スペイン人建築家)
ローマ・カトリック大聖堂です。
外観はふーん…という感じだったのですが、

中の空間には圧倒されました。
写真ではちょっと上目にカメラを構えて撮ったので照明がうるさい感じに見えますが、実際はそこまで照明器具の存在がありません。

窓の取り方が絶妙で室内への光の入り方がきれいなのと、大きな空間なのに大雑把な感じがなく、丁寧につくられている感じがしました。

斜めに入る光、それを写しだす壁も美しく、ここでしばらく座っていたのですが心がとても落ち着きました。
この建物を漢字一文字で表すなら「祈」
祈りをささげるための空間だなと思いまして。。

ちなみに天使というと、Los Angeles のLosはスペイン語の冠詞?とかでLos(ロス)と略すと現地の方は??だそうです。
略すならLA(エルエー)がいいとの事。LAというとちょっと通っぽいですね。

次にロングビーチにあるウェイフェアズ礼拝堂(Wayfarers Chapel)
フランク・ロイド・ライトの長男ロイド・ライト氏設計
ここにいくまでの道中も美しい海と高級住宅を眺めながらのドライブになります。
建物と廻りの木々が一体化してます。
ここで結婚式を挙げる方がたくさんいるみたいで、この日も事前打合せのカップル等で賑わっていました。

中に入ると壁もガラスで天井もかなりの部分をガラスで構成されており、周りの木々や空が建物の中にダイレクトに目に飛び込みます。
ガラスが反射して左側に写り込んでいます。

建物の中にも蘭の花をはじめとする植物が植わっています。
木のフレームを支える金物もしっかりデザインされています。
扉や扉の中抜のガラスも平行四辺形、角がとがっていますね。

上を見上げた木のフレームのあわさる部分にもデザインが施されています。
お父様の意志を引き継いだ仕事っぷりかと思いました。

庭からこんな景色が見えて建物の中も外も気持ちのいい空間でした。

この建物を一言で表すなら「祝」
この場に建物があるからこそより廻りの景観が際立ち、このロケーションだからこそより建物が魅力的に見える場でした。
ロサンゼルスでみたどちらの教会もそれぞれに違った個性があり、素敵な場所でした。