五木源住宅復興モデル住宅(西原村にて)

桜が美しく咲き誇るうららかな天気の日に西原村の五木源住宅復興モデル住宅を見学させて頂きました。
あの熊本地震からもうすぐ2年が経過しようとしています。

木造平屋建て、約50㎡(15坪)の単身もしくは2人暮らしの方のための住宅です。

特徴としましては
・五木産材の葉枯らし天然乾燥材をふんだんに使用(構造材、内外装仕上材)
・プレカット加工ではなく大工さんによる手刻み加工
・内部の壁の多くは落とし込み板壁現し、もしくは珪藻土仕上げという自然素材の仕上げ
・コンパクトでシンプルな空間構成
・ゆったりした玄関空間、トイレ、外部アプローチなど高齢者等にも配慮
といった感じになっています。



左は玄関。床仕上げは玉砂利洗い出し仕上げ。
ベンチで靴の脱ぎ履きをしたり、近所の方とくつろぐことが出来ます
右はトイレ。
一般的なトイレに比べ、ゆったりとしたつくりとなっています。

床、壁、天井も杉板の仕上げとなっています。
扉もですね。

キッチン廻りはシンプルなつくりとなっています。
大工さん製作のテーブルがい柔らかい雰囲気をつくってます。
ちなみに右の椅子は杉で造られたもののようですが、軽くて座り心地が良かったです。
詳しくは下記サイトを参照して下さい。
WISE・WISE

復興住宅だから早く、安くという住宅ではなく、
出来るだけ近くの材料で地域の大工さんの手仕事で地域にお金が回るかたちでシンプルな住宅をということで
杉材の香りの心地よい住宅となっていました。

建物づくりが長い年月を共にするもの、風景をつくるもの、大きなお金が動くものということで、
少し長い目でみてどういう家、建物がいいのか、自分にとって、地域にとっていいものか考えてみると
これからの家、建物がいろんな意味でより豊さをもたらすものとなるのではないかと思います。

大分に帰ってきた当初、出来るだけ近くの木で、
その木の魅力が見える建物、住宅を造りたいと思っていたことを改めて思い出しました。
一人では出来ないことですが、少しずつやっていくことが出来ればと思う今日この頃です。