木製建具と木づかい-1

先日、木製建具や家具を造られている方のところへ見学に行きました。

木くずからいい香りがします。
木製建具というと、今では既製品やメラミン、ポリなど合板を使ったものが主流になってしまっていますが、
無垢の材を使った建具は味わいがあり、空間をぐっと引き立ててくれます。
ここでは建具材を購入してつくるのではなく、丸太を購入して板に引いて製作しているので、いろんなことに対応出来、
お求めやすい価格で提供されているとの事。

杉や桧以外にも左のあすなろや右のもみじ(ちょっと忘れて自信がいまいちないのですが…)、
他にもショウノウやエノキ、イチョウ等いろんな種類の木材が置かれていました。

杉で製作された網戸。
やはり杉でつくられた建具は品があっていいなあと思います。
ここでは丸太で購入しているのでそれぞれの木の特性にあった木の使い方をされているとの事。
枠の部分は年数の多い、目のつまった材を使う、若い木は板材として使う等されているみたいです。

新築の家でいい建具を納品したとの事で、見学させてもらいました。
ここのお宅は所有されている木を使って家を造られていると言ってました。
そして覚えきれないぐらいの雑木が使われていました。
杉、桧、欅、えんじゅ、せん、もみじ…多すぎて忘れてしまいました(焦)

左の写真は板の格子戸で扉を開けると和室となっていますが、裏側は襖になってます。
ちなみに左の大黒柱は欅だそうです。
右の写真は和室と廊下を隔てる障子戸

左の写真は出書院の組子細工、繊細な仕事をされていますね。
右の写真はとある室に入る入口の戸です。それぞれの用途に分けて格子の大きさ、間隔を調整されているとの事。
そして障子は両側に格子が組まれており丁寧な仕事がされてます。

永くなってきましたのでもうひとつの改修案件はまた後日。